Talk w/z eno【3】

【3】sugiuraの竿の秘密と名言「ドラムさえよければOK」

「面白いなーと思って。3種類の弾き方。」(eno)

miqui: …あれ?CDまるっと全部聴いてくれたんだっけ?
eno: まるっとは聴いてない。デモでもらった7曲だけ。
miqui: あ、そうか、リハ用を渡してたんだ。enoとは一緒にリハスタ(リハーサルスタジオ)入ったんだもんね。

enoとは一緒にリハスタ(リハーサルスタジオ)入った:
2010年6月30日(深夜)~7月1日、enoとHeinrich Von Ofterdingenが始めてスタジオにてNOW PRINTINGの楽曲をセッション。miquiはそれをHVO+と呼んだ。
【関連サイト】
>>HVO+(LOVE ME)

eno: そうそう。まぁライブと(CDは)全然違うんだよね。TURBULENCEの弾き方。面白いんだわ。
miqui: ああ、そうかもね。
eno: ライブっぽく弾いてるんだよね。CDとは全然違うことやってるんだけど。
sugiura: あの曲(TURBULENCE)は、レコーディング版のほうは3トラックくらいダブして、結構テンション(コードを構成している音の間隔)が離れたところで重ねてて。
eno: で三ヶ月前の6月か7月に一緒にリハ入ったときとはまた違う。面白いなーと思って。3種類の弾き方。リハと本番も違うからね。
miqui: 全然違うんじゃない?
eno: それがまた面白いところで。
sugiura: 雰囲気ですから。(笑)

「違和感無く、渾然一体となる。あの渾然一体感は音の洪水でいいよ。」(eno)

eno: 最高だよね。逆に、だから露骨にその日の体調が出る弾き方なんだけどな。諸刃の剣だよね。
sugiura: そうだね。
eno: JOYRIDEも音圧の到達点だったなぁ。すごかったなぁ。
sugiura: でもああいう、いわゆる往年のデジロックみたいな感じのものでも、ダウンチューニング使ってるっていう、なかなか無かったりするかもしれないね。だから聴いたことがないものだから、とっつきづらいっていうのがあるかもしれないけどね。まぁ、関係ないっす。

ダウンチューニング: 変則チューニングのひとつ。全部の弦をノーマルのチューニングより低くチューニングする方法で、半音下げチューニング、一音下げチューニング、一音半下げチューニングなどがある。通常のチューニングでは出せない低音や、エフェクターでは再現できない重い音質を実現することができる。ちなみにJOYRIDEは一音半下げ。そのため、レコーディングでは7弦ギターを使用していたが、ライブではノーマルチューニングの6弦を使用し、ダウンチューニングの音を出すという、sugiuraが独自で開発した秘密の方法を使っている。

eno: 勇紀くん(sugiura)のそのモチベーションは竿だったりするじゃん。竿買った日から曲生まれてきたりするじゃん。
sugiura: 竿が出してくるよね。
eno: そうそうそうそう。
miqui: そうだね、ほんとそうだね。
eno: プラモ買った日に組んじゃうみたいな感じ。
miqui: っていうかその場で組んじゃう。
eno: あんた買った日に3体も組んだの?勝手に!みたいな。
sugiura: 勝手にね、出してきちゃうんだよね。そいつ(買ったギター)が。
miqui: いっつもそうだもんね。なんか新しい機材買うと、曲が作れてるような気がする。…じゃあTURBULENCEが一番好きだった?
eno: TURBULENCEはちょっと嫉妬に近い。ああやられたなぁと。はぁ~ボウド(BAUDE-LAIRE)の時にああいう世界観が出せたらなっていう。
sugiura: でもボウド(BAUDE-LAIRE)があったからだよ。
eno: もちろんそう。でも例えば、あんなにゲート感は出ないじゃん。生ドラムでやっても。逆回転みたいなゲートで始まるじゃん。
sugiura: Tears for Fearsみたいなね。

Tears for Fears: ティアーズフォーフィアーズはイギリスの2人組バンド。1980年代に数々のヒット曲を放ち、CMにも使われた。ポップセンスとたおやかで草原のようなスケール感。ゆったりと、それでいて力強いグルーヴ感。説得力と繊細さを兼ね備えたヴォーカルが特徴で、米・英ともにFMラジオでは常に流れているほどの人気を巻き起こした。TURBULENCEのイントロの印象的な逆回転みたいなゲートは、3rdアルバム「The Seeds Of Love」に収録されたタイトル曲「Sowing The Seeds Of Love」のイントロに入っているものにものすごくよく似ている。ただし、楽曲のイメージ自体はものすごく違う。

「この曲、弟と一緒によく歌ってました。『かあちゃ~ん、ゆるして~♪』という空耳アワーで。」 by miqui

eno: そうそう。そういうとこはちょっとジェラシー。おいしいとこばっかなんだもん。あそこまでグワッって深くかければ。途中倍テンポになるでしょ。あれも違和感無く、渾然一体となる。あの渾然一体感は音の洪水でいいよ。
sugiura: バンドでやってたら絶対ああ行きたくなるもん。
eno: なる。
sugiura: 100%なるよ。(笑)
eno: でもオレがあそこで倍テン(ポ)叩くと、倍のノリになっちゃうんだって。四分ではなくなっちゃう。
sugiura: だから2コーラス目後だよね、アウトロのところでなる。
eno: フィルインに近いね。

フィルイン: ドラム用語。オカズとも。普通のリズムパターンとは違うフレーズを叩くことによって、楽曲の印象を変える効果がある。雰囲気を変えたり、Aメロ、Bメロ、サビなどの前に置いて、接続的な役割を果たしたりもする。

sugiura: 真ん中で倍になってもどるのは難しい。
eno: 難しいんだって。だからそっから倍にいくならいいけど。
miqui: ああそっか。そういうことが起きるんだ。

「もっとね、自分らが思っている以上に感覚的、かつ、
どうやったら面白いのかってことだけを考えてると思うんだよね。」(sugiura)

sugiura: バンドだと色々ある。速い曲の後に、微妙に遅い曲やるとすげぇ大変だったりする。上がっていく分にはいいんだけど。
eno: ゆったりとかアンビエントとかに特化したからよかったけど、今度勇紀くん(sugiura)が疾走感のあるなにか、すごいポップテンポのある曲やりたいなって言ったら難しいよね。ハインリヒは。星キラ(星のキラメキ:BAUDE-LAIRE 2ndアルバム「致死量玩具」に収録)みたいな曲やるっつったときに、疾走感は出ないからね。グルーヴって言った意味では、デジタルだと難しいから。揺れとグルーヴ。
sugiura: でもね、今度ね、175越えの激速(ゲキハヤ)の曲を…
eno: 是非生ドラでやりたいよ。生ドラムで録って流しちゃえば…
sugiura: プロディジーとかさ、どっちかっていうとシンドラ(シンセドラム)の音じゃない?ああいうのが出来たら楽しいよ。
eno: プロディジーいいのはやっぱ、生ドラ(ム)っぽいよ。セッションで作ったっぽい曲が多いから。
sugiura: 面白いのは、クオンタイズされているところと、されてないところがあってさ。これ完全に手打ちのところだ、とか。がっちりシーケンスさせてるところもあるよね。
miqui: ふーん。
eno: だからいいとこどりなんだって。すごくうまい。
sugiura: もっとね、自分らが思っている以上に感覚的、かつ、どうやったら面白いのかってことだけを考えてると思うんだよね。
eno: リズムから作ってるよね。リフとリズムありきの。そこは勇紀くん(sugiura)と一緒。
sugiura: そこでシンセが面白く乗っかってきたらOKみたいな。
eno: 勇紀くん(sugiura)の名言「ドラムさえよければ結構なんでもOK」
sugiura: だってメロを打ち込むのは5分でも、ドラムトラック作るのは10時間以上かかるもん。
eno: 逆にそれがないと、つらい。…名言だよな。
sugiura: なんかね、将来はそういうコラボしたいよね。
eno: できるようになってくるでしょ。流れがあるんでしょ。

【4】eno’s Recommendへ続く…


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