Talk w/z 珠子【5】

【5】考えないで、作る。

いっぱい過ぎて…もれちゃう~(笑)(miqui)

珠子: 私ね、体調が良くない時期が結構続いて、一切パソコンとかしないようにしたんですね。相当弱っていたと思うんですけど、基本的に電磁波とかに弱いみたいで。とりあえずそういうのを一切やめて。今は割と触れるようにはなって…
miqui: 携帯は大丈夫ですか?
珠子: あ、携帯も、今は割と、
miqui: じゃあよかった。そうですよね。デリケートなんですよ。
珠子: 単純に身体が調子よくなかっただけというのもあると思うんですけど…
miqui: やっぱりモノを作ったりする人って、インプットとアウトプットがあると思うんですよ。その、sugiuraとか見ててすごい思うんですけど、曲を作るじゃないですか。で、作り終わったら、映画をすごい観るみたいなんですよ。半端ないんですよ。ちょっと考えられないくらい、観てる。話を聞いてると…
珠子: それは多分、ちゃんと循環が出来ている証拠なんじゃないんですかね。 私は、作れない時期に…さっきmiquiさんも言ってたけど、辛くて苦しくて、歌いたいのに、みたいな似たようなことがあって。会社行っている時はすごく忙しくて、帰ってくるのも12時とかだから作れないし、作っても2時3時とかになっちゃうし、そうすると疲れて余計に作れなくなるし…という悪循環になっちゃってたんですよ。それがすごく苦しくて。見せられているものが溜まってくると、苦しくなるんですよ、自動的に。なんかもう、それに押しつぶされそうになって。出したくてしょうがないのに、なんか…××みたいなものだと(笑)思うんですけど(笑)
miqui: (笑)コップがこう、溢れちゃう…
珠子: そうなると、なんかもう…
miqui: いっぱい過ぎて…もれちゃう~(笑)
珠子: うわぁ…みたいな(笑)そのときはちゃんと循環が出来ていなかったんだなあって思うんですね。
miqui: なるほどなぁ
珠子: だから今そのお話を聞いて、sugiuraさんは、自分の仕事を、天職を、きちんと流している。回しているんだなあと思いました。で、その曲を聴いた私が、なんかまた「あぁ~!」とか思って、
miqui: (笑)
珠子: それを出したり(作品にしたり)とか、
miqui: めぐり!
珠子: そう。それがきっと、美しく続く形なのかなって。

エゴから解放されて、普段は潜在意識の底に沈んでいる豊穣なる叡智というか…、そこにアクセスできる(珠子)

sugiura: 自分が面白いと思える気持ちが結構大事なんですよね。モノを作っていると。それ自体が、自分が「どうなんだろう?」って考えてしまうと、やりづらい環境になってしまうじゃないですか。で、しかも、その時作っているモノが、面白い可能性があるわけですよ。なんだけども、自分の物の見え方がよくないと、否定的に捉えがちじゃないですか。「オレがイメージしたものと、ちがう!」となってしまうから。「オマエ、そこ、チャンスだったんだぞ!」っていうのが、あると思うんですね。なので、映画観て「楽しいなぁ」とか、そういう気持ちがすごく大事かなと。まぁ、言い訳なんですけど(笑)映画観る言い訳(笑)
珠子: でも、それは本当に大切なことだと思います。
miqui: あと、よく自転車こいでて曲が作れるとか言ってたよね。
sugiura: 自転車ね、パンクしちゃってね。
珠子: (笑)
miqui: あ、そう(笑)歩いたりとか、おもてに出かけたときに、結構降ってきたり…なんかそういうシチュエーション、あります?やっぱり音楽聴いているとき?

(インスピレーションの源泉についてしばらく盛り上がる3人)

miqui: (珠子さんのエピソードを聞いて)…なんか、それ、似たことあったなぁ…と思ったのが、私、sugiuraから曲をもらった時に、それになるんですよ。
珠子: あ!それは理想的なんじゃないですか!
miqui: 聞いているときに、それになるんですよ。青い花のときとか、「斜」っていう曲を書いたときとか、もう完全に…
珠子: あ、あれ「ななめ」って読むんですね!
miqui: そう!ななめって読むんです。
sugiura: しゃ。
珠子: 「しゃ」って読んでました(笑)
miqui: ななめです(笑)あれを聴いたときとか、完全に、暗いところにいる女の子のイメージが…女の子というか、自分なのかな。みたいなのが、ドーンと降ってきて。で、もうブワッて書けたし。最近の曲も割と、例えばNOTHINGとかもそうだけど…そうですね。聞いた瞬間。でもね(笑)最近ずるいから、タイトルとか先に書いておいて、かっこいいタイトルとか、自分がこれを付けたいなっていう響きで、書いておいたりするんですけど、で、それに合った楽曲をはめていって、「じゃあコレはこの曲にしよう」みたいに思うんですけど、でもやっぱり作ったときにそのタイトル全部直して(笑)「やっぱ違う!」って。やっぱりその曲を聴いたときの「ドーン!」は、あります。だからすごい近いかも。
珠子: いや、素晴らしい!すごいやっぱり、合う…二人でこう、二人で発信していく運命だったというか…
miqui: いや…でも割とそうかな。自由に書かせてくれるから…
珠子: 理想的な、素晴らしい!
miqui: (sugiuraに向かって)ありがとうございます。
sugiura: いえいえ。
珠子: そういう、相手に出会えるって素晴らしいじゃないですか。
miqui: いやぁ、でもどうしても出てこない時とかもあるんですけど、そういうときはあらかじめ訊くの。「どういう意味なの?」って。
sugiura: でも…わかんないけど、コードが羅列されてリズムが入っていれば、その時点で、何か曲って訴えるものがあるので、そこに添ったものをやるか、それとも違うものを当てはめるか。そのくらいしか実は無かったりするんですよ。なんかでもそこで読み取れるセンスってあると思うんですよ。だからあえて、こっちが何か言う事によって、フォーカスがぼやける可能性があるんですね。本当は、もっと、オレが言わなければ面白いものができていたかもしれないのに!ってことがあるかもしれない。

「オレもそこ同じ色だよ!」っていうほうが、楽しかったりするんです。(sugiura)

miqui: ほんとに、こう「何書こうかな…」っていうときもあるんですよ。「どうしようかな…」っていうときが。そういうときは、「これ、どういうイメージなの?」というのは一応訊いて、「これはこういう感じかなぁ」といわれたら、それに(添って書く)。でもたまにフレーズも出してくれるよね。青い花のときは、「『我は我、汝は汝なり』というのを絶対入れて!」って(sugiuraが)言ってきたんです。だからそれが全部に入っていて…そうすることによって統一感を持たせる意味もあって。コンセプトとしてそのフレーズを核にして、あとは自由に書いていいよ、という。
珠子: へぇ。
miqui: そういうのは、ありましたね。だから、やっぱり、ディレクターであり、プロデューサーであり、というところはあるんだと思うんです。楽曲に対して。
sugiura: あんま、考えてないけどね!
miqui: 考えてなさそうだもんね!(笑)
sugiura: うん、考えてない。
珠子: 考えていない時のほうが、というか、考えないで出来るからこそ、いい!気がする。なんか、本当にモノを作る人って、そっちになるのかな?って思うときがあるんですよね。
miqui: そっちっていうのは…
珠子: あ、考えないで、作る。考えるんじゃなくって、
miqui: 感じたまま?
珠子: 考えるってなったときに、変なエゴが出てくる気がするんですよ。
miqui: 計算?こうしたらこういう風に感じるかな?とか?
珠子: 考えたりするのは、作った後や、作る前まで。考えて作っていると、個人レベルの小さなものしか出来ないと思うんですよ。考えないで作ると、エゴから解放されて、普段は潜在意識の底に沈んでいる豊穣なる叡智というか…、そこにアクセスできる、そこから根源的な素晴らしい何かを、すくいとれるような気がするんです。
miqui: あぁぁぁ深いねぇぇぇぇほんと!太字で書きたい!
珠子: 人それぞれだとは思うんですが、私はそう思うんですよ。
sugiura: 例えば、誰かに「ここを、こういう色に塗って!」って言って人に頼んでも、絶対そうなるかって言ったら、ならないんですよ。絶対何かしら、そこに人のテイストというのが加わるから、別のものになるわけだから。ならば、最初からそこを、その本人の持つカラーではめてもらって、でも「オレもそこ同じ色だよ!」っていうほうが、楽しかったりするんです。
miqui: ああ、あらかじめ決めないで、相手に任せちゃうってこと?あ、そうか、歌詞とかもそういうことか。
sugiura: そう。
miqui: 「あ、そういうふうに捉えた?!オレもそうだったよ!」みたいなこと?
sugiura: そうそうそう。だって、それを言わなきゃ分からないような曲じゃ、ヤバくね?
珠子・miqui: (笑)

【6】shuko’s Recommendへ続く…


Talk List【全6回】
※掲載の写真はすべて、珠子氏によるものです。


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